バレーコード(B,Bm,B7,Fm,F7)

ギター講座Ⅲ【左手強化】

・B,Bm,B7,Fm,F7が押さえられない
・バレーコードが押さえられない
という方向けの記事です。

前回の記事で、Fコードの押さえ方を解説しました。(リンクは後述)
Fコードと同じように、人差し指で6弦~1弦をまとめて押さえるコードがあります。
よく出てくるものは、B,Bm,B7,Fm,F7です。
このように、「人差し指で6弦~1弦をまとめて押さえるコード」のことを「バレーコード」といいます。
バレーコードは、Fコードが押さえられるようになれば、同じ要領で押さえられるようになります。

押さえ方のコツは、Fコードと同じですので、Fコードを押さえられない場合は、以下の記事を参照してから、この記事を見てもらえるといいと思います。
Fコードの押さえ方・押さえるコツ

それでは、個別のコードについて説明していきます。

(1)B
今回説明するコードの中では、このコードが一番押さえにくいかもしれません。
押さえ方は二つあるので、どちらか押さえやすいほうで大丈夫です。

①一つ目の押さえ方

人差し指、中指、薬指、小指を使います。
こちらのほうが、音が鳴りやすいかもしれません。
Fコードは6弦まで押さえるのに対して、Bコードでは5弦までを押さえることになるので、人差し指の位置は違ってきます。
人差し指の位置を色々と変えてみるといいと思います。
6弦は、弾かないようにしましょう。

②二つ目の押さえ方

人差し指と薬指だけ使います。
こちらは、薬指で3つの弦を押さえなければいけないので、①よりも音が鳴りにくいかもしれません。
ただ、押さるのに慣れてくると、コードチェンジがスムーズなのはこちらの押さえ方だと思います。
普通に弾こうとすると、薬指が1弦にあたって1弦の音が鳴らないと思います。
すべての弦を鳴らすためには、薬指を結構そらす必要があります。
この1弦がかなり鳴りにくいのですが、1弦だけならなくてもさほど影響はないので、正直1弦は無視していいと思います。
この押さえ方でも、人差し指の位置を色々と変えてみるといいと思います。

(2)Bm

Bmも、Fと同じようなところに気を付けると押さえることができるようになると思います。
こちらも、人差し指の位置はFコードと違っていますので、
人差し指の位置を色々と変えながら音が鳴るポジションを探っていくといいと思います。

(3)B7

B7も、注意点はBmとほぼ同じです。
ただ、B7の場合は3弦も人差し指で押さえる必要があります。
Bmは人差し指で押さえる部分としては、5弦と1弦さえなっていればよかったのですが、B7は人差し指で1弦~5弦すべての弦が鳴るような状態でないとキレイに音が鳴りません。
コツとしては、人差し指で押さえる弦について、なるべくフレットに近い部分を押さえることです。
他は、Fコードの押さえ方に関する記事で書いたいくつかのポイントが、より重要になってくると思いますので、うまくいかない時はそちらをもう一度確認してみるといいと思います。
Fコードの押さえ方・押さえるコツ

(4)Fm

Fmは、よく見るとFコードの中指を外しただけです。
ですが、こちらも、人差し指で押さえる弦が増えるので、Fよりも音が鳴りにくいと思います。
こちらも、Fコードの押さえ方に関する記事に書いたポイントが重要になってくるので、うまくいかないときはそちらを参照してみてください。

(5)F7

F7は、Fコードの小指を外しただけです。
こちらも、人差し指で押さえる弦が増えることになります。
うまくならないときは、Fコードの押さえ方の記事も参照してみてください。

このブログの別の記事で紹介してきたコードのほかに、この記事で書いたコードを押さえることができるようになれば、一般的なコードはほとんどカバーできています。
あとは、曲ごとに出てくる特殊なコードをその都度弾けるようになっていけばどんな曲でも弾き語りや伴奏ができるようになっているはずです。
バレーコードをマスターするのには時間がかかるかもしれませんが、焦らず、じっくり取り組んでみてください。

ここまで、コードの押さえ方について説明してきました。
最初のうちは、実際に曲を弾いてみると、コードが切り替わるタイミングで止まってしまうと思います。
そこで次の記事では、コードチェンジの練習方法について紹介します。

<次の記事>
ギターのコードチェンジのコツ・練習方法