ギターのコードチェンジのコツ・練習方法

ギター講座Ⅲ【左手強化】

・コードが変わるときに手が止まってしまう
・コードチェンジがスムーズにできない
という方向けの記事です。

ある程度、コードを見ながらギターを弾けるようになってきたら、次はとにかく一定のリズムで弾くことが重要です。
ここで問題になるのが、コードチェンジ(次のコードに移ること)です。
最初のうちはコードチェンジに時間がかかってしまい、コードチェンジのタイミングで止まってしまうかと思います。
コードチェンジをスムーズにするためには、とにかく慣れが必要です。
なかなか上達しにくい部分ですので、普段ギターを弾く中で、この記事で紹介することに意識して、気長に取り組みましょう。

(1)練習方法

以下の条件で、コード進行を弾けるように練習します。
・コード一つにつき、1ストローク
・リズムを一定にして、メトロノームに合わせて弾いてみる。

例として、以下のコード進行を取り上げてみます。
|C|G|Am|Em|

最終的には、以下のテンポで弾けることを目指して練習手順を後ほど紹介します。

このテンポは平均的なテンポ(bpm=120)なので、このぐらいの速さでコードチェンジができるようになれば、色々な曲が弾けますし、このテンポよりも多少早い曲も割とすぐに弾けるようになると思います。

まずは、以下の速さ(bpm=60)で弾くことを目指します。

メトロノームのクリック4回が一つの区切り(1小節)になります
クリック4回につき、コード1つ(1ストローク)を弾きましょう。

早速練習していきますが、メトロノームが必要になります。
そこで、メトロノームの機能が使えるWEBページ「Web Audio Metronome」を紹介します。
Web Audio Metronome

リンク先を開くと、最初は数字(bpm)が120に設定されています。「<<」(5ずつ減る)「>>」(5ずつ増える)ボタンで調整して、60に合わせます。
その後、再生ボタン「▶」をクリックすれば設定完了です。
「beat」は「4」、「pattern」は「♩」のままにしておきます。soundはお好みで変更してください。
(メトロノームは、スマホのアプリも色々ありますので、ダウンロードして使ってもいいです)

メトロノームに合わせて、実際にコード進行:|C|G|Am|Em|で弾いてみてください。

bpm=60で止まらずに弾けるようになったら、少しずつbpmの数値を上げていき、最終的にbpm=120で止まらずに弾けるようにします。
(例えば、bpm=60の次はbpm=70、bpm=70で止まらずに弾けるようになれば次はbpm=80、というように、段階的に早くしていきます)

(2)コードチェンジのコツ

止まらずにコードチェンジするためのコツを3つほど紹介します。
これらを意識しながら、少しずつ練習していくとよいと思います。

①コードが変わる少し前から、準備をする。
コード進行は、同じく|C|G|Am|Em|で説明します。
先ほど説明したように、一つのコードにつき、メトロノームのクリック4回分、音を伸ばします。
ただし、メトロノームのクリック4回目が鳴り終わってから次のコードを押さえようとすると間に合いません。
3回目ぐらいから、指を離して次のコードに移るイメージで大丈夫です。
音の長さのイメージは、以下のようなイメージです。

②次のコードとの共通点を意識する
例えば、C→Gでは、中指、薬指をそのままの形で上の弦に移していることがわかります。
<イメージ>

このように、次のコードとの共通点を意識すると、移動がスムーズになります。

③弾きたい曲に出てくるコードについて、左手を見なくても弾けるようになる

これまで、このブログの中ではコードダイアグラムを見ながら、曲を弾く方法を紹介してきました。
曲を弾いているうちに、完全には覚えていなくても何となくCのコードはこんな形、Gのコードはこんな形、のような感じで少しずつ覚えてきたのではないかと思います。
この機会に、弾きたい曲に出てくるコードを覚えてしまうと、コードチェンジがスムーズになります。
さらに、左手を見なくても弾けるようになっておけば、よりコードチェンジがスムーズになると思います。

ここでは、コードチェンジの基本的な練習方法を紹介しましたが、実際に曲を弾くときには、これまでに説明した8ビートストローク等で弾くことになります。
そこで次の記事では、実際に8ビートストロークで曲を弾く際のコードチェンジのコツ・練習方法について紹介します。

<次の記事>
 ④ギターのコードチェンジのコツ・練習方法(8ビートの場合)