16ビートストローク

ギター講座Ⅱ【ストローク(右手の動き)】
Photo taken with Focos

・16ビートストロークの弾き方や練習方法を知りたい
・8ビート以外のリズムを弾きたい
という方向けの記事です。

(1)16ビートの基本パターン①
*今回の記事では、左手はCコードを押さえた状態ですべて説明します。

はじめに、イメージをつかむために同じテンポ(bpm=100)で8ビートと16ビートで弾いてみます。
8ビートストロークを弾いた後に、16ビートストロークを弾いてみます。
8ビートよりも右手の動きがかなり早くなっていることがわかると思います。

(2)16ビートの感覚を体感する方法
①まずは、以下の譜面を弾いてみてください(8ビートのリズムです)。
テンポはBPM=60です。
ダウンストローク(上から下に弦を弾く)と、アップストローク(下から上に弦を弾く)とを交互に繰り返して弾きます。

②次に、以下のように弾いてみてください。譜面上は同じですが、すべてダウンストローク(上から下に弦を弾く)で弾きます。

③ここで、同じ速さで右手を動かしたまま、アップストロークも入れてみます(下図、赤の部分)。
ダウンストロークとアップストロークを交互に繰り替えして弾きます。

以下の動画は、②の譜面の後、続けて③の譜面を弾いたものです。

この時、右手が動く速さは、16ビートを弾くときの右手の速さになります。
これで16ビートの感覚が少しつかめたと思います。

(3)16ビートの基本パターン
16ビートの基本パターンを譜面で示します。
以下のようなパターンになります。

結構難しいと思いますが、一度覚えてしまうと色々な曲に使える基本的なパターンなので、次の見出し「(4)練習方法」を参照して練習してみてください。

まずは、BPM=60でゆっくりと弾いてみてください。ギターのコードチェンジのコツ・練習方法メトロノームを使えるWEBページを紹介しておきます。

Web Audio Metronome

感覚的に使えると思いますが、使い方がわからない場合は以下の記事で使い方を紹介しているので、参照してください。
ギターのコードチェンジのコツ・練習方法

(4)練習方法
上で示した16ビートの基本パターンを3つのパターンに分けてみます。

①(a)

(a)は、単純にダウンストローク2回です。
これはそれほど難しくないかと思います。

②(b)

(b)は、ダウンストローク2回のあと、1回だけアップストロークを入れます。

(a)+(b)
(a)と(b)が弾けるようになったら、(a)+(b)のパターンを弾いてみましょう。

③(c)
(c)が一番難しいと思います。
最初にダウンストロークの動きで空ピックします。
(ストロークと同じように、右手を弦の上から下に動かすが、弦は弾かない)
その後、アップストローク⇒ダウンストロークと続けます。

このような感じです。

なれるまでは、ゆっくりと繰り返し練習してみてください。
無理せず、少しずつ慣れていくのがよいと思います。

⑥(c)+(b)
(b)と(c)が弾けるようになったら、(c)+(b)のパターンを弾いてみましょう。

ここまで出来たら、③(a)+(b)と⑥(c)+(d)とを合わせて、基本パターンの完成です。

まずはBPM=60で練習して、弾けるようになったら、徐々に早くしていきましょう(BPMで10刻みぐらい)。
最終的にはBPM=100ぐらいで弾けるようになるまで練習しましょう。