弾き語りやボーカルの伴奏にも使えるジャズコード

ギター奏法解説

・ジャズコードの基本を知りたい
・コードをジャズ風にアレンジしたい
という方向けの記事です。

ジャズコードの基本的な押さえ方を説明します。
弾き語りや伴奏のアレンジの幅もかなり広がると思うので、ぜひマスターしてみてください。
普通の押さえ方と違うのですが、ジャズのコードはオクターブの重なりが少なく、すっきりしているので響きがキレイになります。
基本コードは4種類で、1つのコードにつき2つの押さえ方があるので、8種類の押さえ方の形を覚えればOKです。
基本コードの4つというのは、M7(メジャーセブンス)、7(セブンス)、m7(マイナーセブンス)、m7b5(マイナーセブンスフラットファイブ)です。

まずは、基本コード4種類、それぞれ2つの押さえ方について、コードダイアグラムを載せてみます。
M7、7、m7、m7b5のコードを弾いてみてください。

(1)M7(メジャーセブンス)

①5弦ルート

薄い赤で塗りつぶしている点は、ルートの位置になります。
ルートというのは、〇M7等の、〇の部分です。例えば、CM7の場合、ルートはCとなります。
C(ド)=5弦3フレットですので、薄い赤で塗りつぶしている点が5弦3フレットになるようにします。
CM7を弾いてみましょう(薄い赤で塗りつぶしている点が5弦3フレット)。

②6弦ルート

同じく、CM7を弾いてみましょう。
C(ド)=6弦8フレットになりますので、薄い赤で塗りつぶしている点が6弦8フレットになるようにします。

(2)7(セブンス)

①5弦ルート

②6弦ルート

①5弦ルート、②6弦ルートのそれぞれのパターンでC7を弾いてみましょう。
①5弦ルートの場合:C(ド)=5弦3フレットですので、薄い赤で塗りつぶしている点が5弦3フレットになるようにします。
②6弦ルートの場合:C(ド)=6弦8フレットになりますので、薄い赤で塗りつぶしている点が6弦8フレットになるようにします。

(3)m7(マイナーセブンス)

①5弦ルート

②6弦ルート

①5弦ルート、②6弦ルートのそれぞれのパターンでCm7を弾いてみましょう。
①5弦ルートの場合:C(ド)=5弦3フレットですので、薄い赤で塗りつぶしている点が5弦3フレットになるようにします。
②6弦ルートの場合:C(ド)=6弦8フレットになりますので、薄い赤で塗りつぶしている点が6弦8フレットになるようにします。

(4)m7b5(マイナーセブンスフラットファイブ)

①5弦ルート

②6弦ルート

①5弦ルート、②6弦ルートのそれぞれのパターンでCm7b5を弾いてみましょう。
①5弦ルートの場合:C(ド)=5弦3フレットですので、薄い赤で塗りつぶしている点が5弦3フレットになるようにします。
②6弦ルートの場合:C(ド)=6弦8フレットになりますので、薄い赤で塗りつぶしている点が6弦8フレットになるようにします。

(5)ジャズコードでコード進行を弾いてみる

(1)~(4)では、ルート=Cの場合で説明しました。
同じように、ルート=Dの場合だと、D(レ)=5弦5フレットや6弦10フレットがルートになりますので、その位置を基準にしてそれぞれのコードを押さえます。

試しに、(1)~(4)で紹介したジャズコードでコード進行を弾いてみましょう。
まず、ジャズコードではなく、普通のコードパターンを示します。

次に、ジャズコードにアレンジしたパターンを示します。
Dm ⇒ Dm、G ⇒ G7、C ⇒ CM7に変更しています。

バッキングパターンは、ジャズでよく使われるパターンにしていますが、普通の8ビートパターンにも使えるアレンジだと思います。
少し雰囲気を変えてみたい時に、使ってみてくださいね。
ちなみにジャズコードにアレンジする方法は、以下の記事で説明していますので、是非そちらもご覧ください。
【ギターアレンジ】簡単にジャズっぽくおしゃれにアレンジする方法